「たくっ…それと俺はおじさんじゃねぇ。まだ23だっつの。」


お兄さんだ。お兄さん。

「すみません…。でもなんか言いやすくて…」


少ししょんぼりしながら謝る女子高生。


……怒ったつもりはなかったんだが…


「まあ、いいや。お前の好きに呼べよ」


俺がそう言うと


「はい!おじさん!」


女子高生はニコッと笑った。


人を安心させるような笑顔で――