あたし千葉ひかり!
小さい頃から隣に住んでいる
一般的にいう((幼なじみ))の
木下春樹が大好きだった。
その想いは.ハルも
ハルの両親も認めてくれてて
ハルとあたしは
結婚の約束までしてた。

その時あたしはちょうど
中学3年生の受験生。
ハルは高校3年生。

ハルはフランスの大学に
行きたかったらしく
半年前からフランスに
勉強をしに行っていた。

そして今日.
ハルが半年ぶりに帰ってくる
あたしはルンルンで
空港まで両親とハルの両親とで
お迎えに行った。

「早くハルに逢いたいなあ…」

あたしはそうつぶやいて
空港の電子掲示板を見る。
【Paris⇒Japan 420便 15:30】

あたしは腕時計をみて
時間を確認した
((15:20))
…あと10分だ

「ふふ.ひかりちゃんは本当に春樹が大スキなのね!」

おばさんわそういって
あたしの頭を撫でた
……瞬間.空港内に
何かがぶつかったような
けたたましい音が響き渡った。

「え…??え…??なに??」

あたしたちは
混乱して辺りを見渡す。
お客はあたしたちと
同じように動揺している。その内外から救急車や
消防車のサイレンの音がしてくる。
あたしは何か…
嫌な予感がした。