家は全壊していた

家の近くにも、由里の姿はない



「由里…」



あの言葉…

あの声…

あの笑顔…


全てが蘇ってきた



「赤ちゃん…由里…」



由里のお腹の赤ちゃん…

どちらか一方でいいから、生きててくれ。
俺が死んでもいいから...