急いでワンセグのボタンを押した。



『大津波警報』


この文字が目に飛び込んできた。


「由里…」



そう。


俺と由里が住んでいるところは、海の近く。

お腹が大きい由里は…



「そんなこと考えるな……」


不安でいっぱいになり、立ちすくんだ。