「……――っ」 そのわずかな笑みにトクンッと心臓が鳴って。 大人っぽい顔つきをしているのに、笑うとどこかあどけない表情になる男の子。 ていうか、初対面の男の子に何でドキドキしてんのよ!! メンクイな自分にちょっぴり呆れる。 「アンタ、名前は?」 「白石純恋」 「白石……す……みれ?」 男の子は名前を繰り返しながら、あたしの顔をジッと見つめる。