「変えられるよ、きっと」


「……そっか。そうだよね」


山城君ならそう言ってくれるような気がしていた。


だからこそ、聞いたのかもしれない。


背中を押して欲しくて。



今からあたしがしようとしていることは無謀なことかもしれない。


意味がない事と鼻で笑われるかもしれない。


だけど、諦めたくない。


最後の最後まで、あたしは希望を捨ててしまいたくなどない。