「何が必要か分かんないから、適当に買ってきたよ」 「おぉ、サンキュ」 ここへ来る前にコンビニで買ってきた漫画と雑誌を手渡す。 その時、病院着から伸びる山城君の腕にあるアザに気が付いた。 「……俺、情けないよなぁ」 すると、山城君は腕をスッと引っ込めて気まずそうに頭をかく。 そして、静かにこうなったいきさつを話してくれた。