「純恋……、俺……お前に出会えて……――」


「もう……喋んないでいいよ。今、救急車が……――」


たくさんの言葉が喉の奥でつっかえているみたい。


うまく言葉にならない。


やだ。ダメだよ、優輝。


死んじゃダメ……――!!!



「俺、すげぇ……幸せだった……」


「優輝?ねぇ、優輝ってば!!!」


「純恋……愛してる……」


そう言ったっきり、どんなに体を揺らしても、優輝は目を開けようとはしない。


優輝の目から零れた涙が徐々に乾いていく。




「……―――いやぁぁぁぁぁ!!!優輝!!!」


あたしは優輝の体を強く抱き締めながら、大声で叫び続けた。