「ちゃんと寝てるから心配しないで?」


「それならいいけどさ。クリスマスどこ行きたいか、考えとけよ?」


「了解!!」


柔らかい笑みを浮かべながら、あたしの頭を撫でる優輝。



ごめんね、優輝。


あたし……嘘ついちゃった。


本当はね、最近全然眠れてないの。


正直に言うと眠るのが怖い。


最近、頻繁に夢を見るようになったから。


『夢は夢』って割り切れれば、全然大したことないのにね。


だけど、割り切れないの。


あたしが見る夢はなぜか100%の確率で現実になるから。