むかし、むかし、最果ての島の緑なす森の木陰に一つの泉があった。

滾々と湧き出る泉の清冽な水は訪れる多くの動物たちの喉を潤した。

ある日、一人の少女が泉のもとに辿り着いた。

枯れ木のように痩せ細った少女はまさに息絶えようとしていた。