あたし達が付き合い出したのは中学2年の夏だった。

今でもはっきり覚えてる。

県大会で優勝した蒼大が、友達と一緒に応援に行ってたあたしを呼び出して言ってくれたんだ。


―俺、お前のことが好きやけん。
俺の彼女になってよ。―


あたしもずっと蒼大のことが好きだったから、涙が出るほど嬉しかった。


それ以来、あたし達はいつも一緒だった。

元々グループで仲良くしてたから、みんなでカラオケに行ったりゲーセンに行ったり。

二人の時は自転車に二人乗りして海に行ったり、夜中の学校に忍び込んだり。

あたし達はいつも一緒に笑ってた。

そしてこれからも。
学校が離れても、ずっと蒼と一緒に笑っていられると信じてた。