掲示板の前にはすでに人だかりが出来ていた。

あたしの目の前にはやたらと背の高い男がいて、ちっとも見えない。

もー邪魔だなぁ。

その男は身長だけでなく、声まででかいらしい。

「りょうたー!俺達1Bだ!また一緒だぜー!」

耳が痛くなるほどの大声で少し離れたところにいる友達に叫んでいる。

うるさ…

その男がどいて、やっと掲示板を見ることが出来た。

茜と並んで自分達の名前を探す。

あたしより先に茜が叫んだ。

「咲希!あったよ!あたし達Bだ!一緒でよかったぁ!」

あたし達は抱き合って喜んだ。

これで楽しい学校生活が約束されたようなものだ。