「羽衣……。ごめんな。俺今頃何があったか全て知ったんだ。謝ったって今更だけど悪かった。本当にごめん。」



ルカは抱き締めた腕を少し緩め、羽衣を真っ直ぐに見つめると何度も寝顔に呟いた言葉を伝える。



「ルカ様は悪くないです。ジェシカ様が仰ったこと最もですから。あたし帰る方法探しもしなかった。アリーやジャンさんやみんなに甘えてここが居心地がよくなってしまってたんです。だから自分の存在が迷惑だって肝心なこと忘れてた。」



羽衣はきっと笑顔のつもりなのだろう泣き笑いのような顔で、そっとベッドから立ち上がりルカと距離を置いた。



「あたし……もし帰れなくてもここは出ようと思います。それなら迷惑にならないかなって。あっ。ジャンさん城の外にもお家があるってアリーが言ってたからそっちにしばらく居候させてもらおうかなっ。」