「アリー。あたしどこかおかしいのかも。病気かなぁ?」
アリーに対しても以前より幾分か砕けた感じで話せるようになっていた。
「どこか痛むのですか?」
アリーは今にも医者を呼んできそうな勢いだ。
「うん……。痛んでるならそれは心かな。ルカ様がいないとなんだか元気がでなくて……。」
ね?おかしいでしょ?
なんて困ったように笑う。
「羽衣様…。それは寂しいということでしょうか?」
「たぶん。はぁ。なんでルカ様がいないくらいでこんなに気弱になっちゃうんだろう。」
羽衣はベッドの上に俯せてでバタバタと足を動かした。
女性がするにはあまりにはしたない姿だが
それは自分に心を許してくれている証拠と
アリーは特に止めもせず目を細めて羽衣を見やる。