ルカがワゴンからテーブルの上にスープとお粥をのせる。 お粥をスプーンで一口分すくうと羽衣の口元へ運ぶ。 「ルカ様……何を……」 羽衣は自分の口元に差し出されたスプーンに困惑の色を隠せない。 「見て分からないのか。食べさせてやるんだよ。口を開け。」 「じ…自分で食べれますから。」 「ならさっさと食べろ。」 羽衣は促されるままにルカから手渡されたスプーンを口に運ぶ。