公園にはブランコや滑り台などの遊具が置かれているものの まだ明るいというのに誰もおらず なんだか少し異様ともいえる雰囲気が漂っていた。 ただ羽衣はその雰囲気も不思議と怖いと思うことはなく 一直線にブランコに向かい腰を降ろした。 「なつかしいな…。」 羽衣はポツリと呟くと キーキーと錆付いた音を立てるブランコを 2度3度と揺らした。