羽衣の寝顔を見つめ、冷えきった頬に赤みが戻ってきたことに安堵するルカ。 「何を考えていたのか…。」 羽衣の寝息だけが聞こえる部屋に、ルカの呟きはすぐに吸い込まれていった。 どこか沈んだ表情の羽衣。 理由もわからずルカは頭を抱えた。 そんな羽衣を見れば、ルカも不安を感じずにはいられない。 自分の弱さに苦笑を漏らしそっと羽衣の部屋を出た。