「痛いっ…、痛い痛い痛い、やめてママぁ、パパぁ…!!!!!」


私が泣き叫ぶ度にママとパパは楽しそうに顔を歪め、笑いながら私を殴り、蹴り…

痣が増えていく度にママとパパはうれしそうに笑う。



「――そんなこといってもなぁ…、ぜんぶ梅が悪いんだからしょうがないだろ?」


「悪いことしたら体でかえさなくちゃダメなのよぉ~」



―私は、別に悪いことなんてしていなかった。




ママとパパは…、私が生まれてきたことが”悪い”といっているんだろう。

それなら最初から私なんて生まなきゃ良かったのに。


一番悪いのは私じゃなくて…、

パパとママなんじゃないの――…?