ん?視線を感じる。

ゆっくり横をむくと

無表情な佐野くんが

まっすぐ私をみている。


「?」


「チークは、もう少し濃いほうがいいよ。」


「はは、またメイクのこと〜」

化粧ポーチを取り出して
頬にぬった。