「次に、オフェンスだが、ユリ、
   お前は、ハイポストだ。

   なるべく、あいつを、上に貼り付けろ

   上に来たら、エンド勝負。
   ソノ、ミヤ、いいな」


華子と雅美は、唇を真一文字にして、
うなずいた。


  「あいつが下がって、
   ユリにボールが入ったら、
   ハイ・アンド・ロー、

   それと、サキのスリー。

   リカ、サキ、いいな」


里香と佐紀も、うなずいた。


  「ユリ! 中でボールを持ったら、
   逃げるな。

   叩かれてもいいから、向かって行け!
   出来たら、ファウルを取りに行け。

   目指すは、バスケット・カウントだ」


  「はい」