三田が、話しに入って来た。


  「ゾーン・チームには、サキ、ソノ、
   リカ、ユリ、ミヤで行く。

   プレス・チームは、サキ、ソノ、
   アユ、モモ、ミヤだ」


三田は、後ろにいる2年生を見て、


  「それと、アキ、ユキ、サト、

   お前たちも、プレス・チームの時、
   出るかもしれないから、
   準備しておけ」


  「はいっ」


緊張した、亜紀たちの声が、返って来た。


三田は、ゾーン・チームを集めた。


  「まずは、ゾーン・チームだが、
   あのデカいのには、リカが付け」


  「ユリじゃなく、私ですか?」


  「そうだ。ユリでは、
   置いて行かれる可能性がある」


  「あ~ぁ、確かに」


  「うん、ウチも、そう思うわ」


  「自分で納得して、どうすんの」


  「いいな、中へ入れるんじゃないぞ」


  「はい」


  「もし、中で持たれたら、へばり付け」


三田は、友理を相手に、実演して見せた。

友理の前に立ち、大きく腰を落とす。

自分の内腿をパンパン叩きながら、


  「ここで、あいつの膝をロックする。
   そうすると、ジャンプ力が、落ちる」


  「ホンマ、跳びにくいわ」


  「そしてユリが、リカの後ろから、
   シュート・チェック」


  「はい、わかりました」


  「他の奴らは、そこからのパスを狙え」


  「はいっ」


  「特に、ユリが付いてたやつに、
   入りやすいから、ケアしろっ」


  「はいっ」