会話は実に下らないが男通しで伝わるなにかがあった …………―― 「秋也…」 「……なんだ」 「翼をよろしくな」 「あぁ」 言葉数の少ない会話はここで終わり、 秋也はしばらくするともう一台のベンツに乗り込んでいった ――――……… エントランスに1人になった途端に無性に穴が空いた気分になる 2週間…か… いまからこんなんじゃ先が思いやられるな… そっと頬触れてみる まだ真新しい感触になんとか決意を決める―――……