『おなか減ったぁ~。』 ギュルルル…と、女の子らしからぬ音を出しながら、徐々に歩く足が遅くなっていくあたし。 お腹が減りすぎて、死ぬ。 あたしの腹の虫は、どんどん大きさを増していくばかりだ。 「みぃちゃん、もうお腹がすいたの~?」 まるで「まだ早いだろ」と言い放つような口振りで、アイツはあたしのお腹に視線を向ける。 そりゃあ、アンタはあたしのたこ焼きを食べたからいいだろうけど! あたしは何も口に含んでないんだよ。 ちょっとは口を慎めバカ。