多分、あたしは一生、アイツから離れられないんだろうな。


いつものチャラチャラした笑顔は消え、だるそうに髪を掻いたアイツを見て思う。



家が隣。

それは生まれた時からだから、当たり前のように幼なじみ。


小、中、高と学校も同じで、クラスさえ離れないあたしたちは、なんらかの因縁がついているのだろう。



…そう考えると、頭が痛くなってくる。


『……。』



―…だからこそ、考えられなかった。

あたしがアイツを好きになるなんて。


想像さえできない、夢のまた夢の物語。