時は、変わった。
年代は流れた。


知らない、表情。
知らない、交友関係。


アイツの幼い面影はどんどん消えて、どんどんあたしが知らないアイツになっていって。



「将来、英語と触れ合っていける職につきたいと思ってる。」



―…知らないよ。

アイツがこんなに英語が、好きだったなんて。


洋楽が好きなことは知ってたけど、そんなに深くまで、知らない。



いつの間にかあたしは、颯の知らないとこだらけだ。