アイツに対して、くすぐったいような、居心地が悪いような。 とりあえず、あんまり嬉しくないモヤモヤを感じているあたし。 そんなことで気を散らしてる暇はないって、わかってはいるんだけど。 どうしても、集中できなくて。 目の前にある英語の長文は一切頭に入らず、すぐ近くにあるアイツの横顔ばかり気にしている。 「ここは仮定法の“if”だから、こう訳して…。」 『……。』 「…みぃちゃん、聞いてる?」 『…へっ?』 ……やばい、またやってしまった。