「みぃちゃん、今日はなんか変だよ?」 …こういうところが、ムカつく。 あたしは、こんなにも動揺して、平常心ではいられないのに。 いとも簡単にあたしの手首を触れたアイツが、どうしようもなく嫌な存在に思える。 颯も、あたしと同じ気持ちを味わえばいい。 『…そんなことないし。』 …だけど、アイツからいつまでも逃げてるわけにはいかないから。 睨みを効かせ、ツンツンとした言葉を発するあたし。 あくまでも、普段通りを装う。