和泉の無邪気な笑顔は、本当にこっちも元気になるようで……。



笑いながら和泉を見ていたら、雪葉とちょっと視線が交わって。



なんとなく、お互いパッと視線を逸らせる。



雪葉は、また箱の中を見て。






「春陽には……、これかな?」


そう言って雪葉が差し出したのは、





淡い黄色の花だった。