「はぁ…」



とため息をつくと白い息が空に消えていった。




冬はどうしても寂しい気持ちになってしまう。


気持ちがネガティブになってしまう。






ダメだ、このままじゃ。



私は気持ちを切り替えるために駅に向かって走り出した。












―――





駅につくと、酔っぱらった男性の姿が多く見られた。



改札口を通り過ぎたところでは


1人の酔っぱらいのおじさんが駅員さんに支えられながらふらふらと歩いていた。




そんな人たちを見るといつも思う。




早く帰らないでいいのかな?って



家で待ってる奥さんや子供は心配だろうなって。




でも、酔っぱらいの男性たちに私の思いが届くわけもなく、酒臭い匂いに耐えながら私はホームに向かった。