中学3年の春。 俺はまた幼馴染みの桜と同じクラスになった。 まだ春だと言うのに夏のような暑さが俺にのし掛かる。登校するときも桜と一緒。 「また同じクラス…」 「なんでこんなに腐れ縁が長いわけ…?」 俺らは隣に並び、お互い不満の言葉を吐き出す。 「何、お前らまた一緒なん?」 俺の親友、光でさえ呆れている。