「はあ」



口から漏れる溜息は
冷たくて思わず苦しくなった


暗くて何もないホームの
ベンチに腰掛けたまま
あたしは寒さのあまり
ヒリヒリする目をゆっくり閉じた





もう、いい
すべて、いい




新しい場所を探し求めていいのなら



あたしは必要以上に求める
殻に閉じこもってたあたしを
引っ張り出してきて



窮屈な空間から出してやって
あたしはあたしに戻るんだ