私は会話が途切れた事に内心残念に思いながら.携帯を開く

着信は渚からだ

私は名拉端くんをちらっと見た

「電話?出なよ」

私に優しく笑ってくれた

私はありがとって言って電話に出た

「もしもし」

向こうからは電車の音が聞こえる

「あ.愛季?さっき教室行こうとしたら.名拉端いんじゃん」

少し大きな声で渚が言う

「あ.うん..」

「まじで私名拉端とか怖いから先に帰ったわ!本当ごめん!!」

電車が停車する音がする

「え!嘘?!待って!!」

「本当ごめん!!」

それだけで電話は切れてしまった