ふんふんふふーん♪
楽な仕事に鼻歌までこぼれる私

あとは背景だけになった

これも一色だからいっか

私は再び太筆を動かした





「よぉ!!笠原!!」

!!!!!!!!!

私は驚いて手から太筆を離した

「ぶっ!!」

わたしを驚かした人物がわざとらしく吹き出す

私は殺意を込めてその人を睨みつけた

..名拉端 拓(ナラハシ タク)..

同じクラスの目立たない存在の男子だ..

「お前..クッ..一人で鼻歌歌ってたよ..な」

腹を抱えながら言う

..いつから見ていたんだ..

私は名拉端 拓が笑っている事に驚きながら.必死で言葉を探した

「笑わないでよ!!名拉端くんのせいでびっくりしちゃったじゃん!!」

所々発音がおかしくなってしまう

なんせ.名拉端 拓は笑う事どころか.話す事も珍しい