「待てない」

そう言うと、廉はあたしにキスをした。


「…っ。んんっ…」


ちょっと待って。


「ぁ……はっ」


2人っきりの廊下。


キスをしながら、廉はあたしの頭を撫で、髪を指で梳いて、その手であたしを抱きよせる。


「椎菜、おまえはオレのものだろ?」


唇が離れると、あたしを真っすぐ見つめ甘い言葉をはく


し…心臓が


破裂しちゃうほどの勢いで高鳴る。


廉のキスで頭の芯がボーッとして、体の力が抜けて、腕の中から抜け出せない。