「ひっう…うぅ…く」


「宮川?」


泣きじゃくる、あたしの前に一つの影。


見上げると、心配そうにあたしを見る三浦くんの姿があった。


「大丈夫?なんかあった?」

三浦くんの優しい言葉が、ぐわっと涙を誘う。

優しくされると、な、涙が


とまんないよぉ…。


あたしってば、なんでこんなに泣き虫なのかな…。


「大丈夫か?」

どのくらい泣いただろう。


おそらく、30分くらい…

その間ずっと三浦くんが隣に居てくれて…心配してくれて


「なにがあったかは聞かねぇけど、一人で溜め込むなよな」

ニコッと笑うと頭をポンポンと叩く三浦くん。

不覚にも、ドキっときてしまったあたしって…わああああああ!!!



浮気じゃないっ!!!


今のは、いきなりだったから

馴れてないから胸が高鳴っ…びっくりしただけで…

決して、廉以外の男の子にキュンってなった訳じゃなく…。