――ガシッ



前を歩く海斗の腕を、おもいっきり掴んだ

「や、やっぱり聞く。」

「はっはーん。知りたいんだ?」


何気に上から目線なこの態度


イラッとくるがここは下手に出よう。


「椎菜ちゃんね!」

「お、おぅ」

「実は…『キャーッッッ!!!』


実は…の続きは、女達の叫び声によって飲まれた。


うっせぇな


キーキー鳴くんじゃねーよ


どーせ俺だろ?


そう思って振り返るが誰もいない。


……は?