重い空気が流れる


「大丈夫か?」


先に口を開いたのは、三浦くん。


「もぅ大丈夫」


そう言った矢先


ゴロゴロドッシャーン


またもや空に光が落ちる。


「きゃあああああ!!!」


怖い


怖い



怖いよぉ…



「これで怖くないだろ?」


目の前が真っ暗になると、廉とは違う甘い香に包まれる。


「三浦…くん」


「雷が鳴りやむまでだから」


ポンって頭を撫でると、ギュッと腰に回される腕。


「安心しろ。な?」


いつも変わらない笑顔を浮かべる三浦くん。


今はその優しさに甘えるしかなかった。