ひゃあああああ

ちょっ


ちょっと


廉!!!


「なにして…っ」


「なにって、愛情表現だけど?」


隠した指の隙間から、チラッと廉を見ると涼しい顔を浮かべてやがる。


あたしは、こんなに暑いってゆうのに…


鼓動が激しくて死にそうってゆうのに…



キイィィィ!!


むかつくぅ!!!


こーなったら絶対、手どけてあげないんだからね!!


そう思ったあたしがバカだった。



なにかが、プチッと音を立てた。



音が聞こえた方に目をやると…


一つずつ意地悪王子の手によって外されてゆくワイシャツのボタン。



ひっ






「きゃああああああああああああ」








この叫び声が学校中に響き渡ったのは言うまでもない。