「うっ…ひっくひっく…ぐっ」


泣いても泣いても涙が止まらない。

「泣くなって。」

翔太があたしの頭をぽんぽんと優しく撫でる。

「理由は聞かねぇから安心しろ!な?」


そう言いながら翔太は私の頭を撫でた。

何か…そんなセリフ言われたらドキドキしちゃうじゃん。

「あ…ありがと…ぅ」


「あっ!!俺そろそろ行かねぇと」


「えっ!彼女…?」


なんとなく聞いてみた質問に、ブハッと翔太は笑うとあたしの頭を軽く叩いた。

「彼女な訳ねぇだろ…それに俺は…」

急に真剣な瞳になる翔太…


え…な、なに??


ガタン


教室の隅にあった机が音を立てた。