チクタクチクタク
静かな教室に、一定に動く秒針の音。
ガラガラッー
教室のドアが開いた。
廉かと思って振り返ると、同じクラスの翔太の姿があった。
「え?宮川まだいたの?」
「うん…、三浦くんはどうしたの?部活は?」
「今、終わったとこ」
「そうなんだぁ…」
翔太は、野球部で一応エース。
「どうしたのその格好…」
翔太が目のやり場に困るかのように、顔を両手で隠す。
…あぁ!!
そ、そういえばあたし
慌てて視線を胸元に落とすと大きく開いたワイシャツに見事な谷間。。
……しばらくの沈黙の中。
あたしの声にならない悲鳴が学校中に響き渡ったのは言う間でもない。