「はあああー…まったく椎菜は…協力してあげる」

由里ちゃんは、溜息をつくとあたしの肩をバシッと叩く。


……

きょ、協力は嬉しいけども…


「無理だよおぉー…」


「はぁ?せっかくあたしが協力してあげるって言ってんのに、なによそれは!!いい?アンタがグジクジしてるから何も進まないんでしょ?だったらアンタが勇気出さないでどうすんのよ!!」


ご、ごもっともです。

由里さん。

……


弱気な自分とは裏腹の、由里ちゃんの強気な言葉が痛い。


「とにか~く、やると行ったらやる!!作戦実行よ!いい?」

由里ちゃんの真剣な眼差しが……


うう


「わ、わかりました」