ガシッ

「宮川さん、先生が呼んでましたよ」

そう王子様スマイルで笑う変態野郎の姿があった。

「廉、なんでここに?」

あたしの腕を掴んでる男の子と、廉は知り合いらしい。

えっと、、

「海斗、宮川さんを離して下さい」

「は?」

変態野郎の睨みに負けたのか、海斗と呼ばれる男の子はあたしの腕を離すと、軽く変態野郎を睨みつけ教室を出て行った。


………………


静かな空気が教室に流れ込む

「離して」

先に口を開いたのはあたし。

変態野郎に捕まれた腕を見て、キッと睨んでやった。

「"廉"って呼んだら離してあげる」


あたしが黙りこくっていると、変態野郎はジリジリとあたしの側に迫ってきた。