喋りながら、ポケットに両手を突っ込んで歩く。
口には苺ミルク味のチュッパチャプス。
ポケットに両手突っ込むの癖なんだよね。
「じゃあね、せんせ♪」
ふざけたように笑ってそのまま教室を出た。
向かう先はもちろん、サボリの定番…屋上。
学校にいるときの殆どを屋上で過ごしてる。
屋上は鍵がかかってて、その鍵は職員室と理事長しか持ってない…と言われてる。
「私も持ってちゃったりしてー。」
屋上の扉の前まで来てスチャッと鍵を出す。
何で持ってるかは内緒ねー。
あ、教師は知ってるよ?
生徒は知らないけどー。