｢俺さ、亜美といる時間好きだったんだ。お前、派手だしうるさいし馬鹿だけど…まっすぐで友達想いだし。亜美が俺を好きなこと、知ってた。知ってて今まではぐらかしてきた。亜美のことは好きだし、俺にとって大切だけど、それは恋だとは呼べなかった｣
言葉が上手くまとまらない。
どうすればいい？
どう話せばわかってくれる？
｢その…だから、はっきり断って亜美との関係崩したくなくて…。｣
亜美は泣きながら、まっすぐ俺の目を見て聞いてくれている。
｢愛美は…俺にとってほんとに大切な人なんだ。亜美や大吾や紗理奈やわんちゃんも大事だけど、みんなとは少し違う。初めてなんだ、あんなに誰かを想うのは…。だから、亜美の気持ちには答えられない。俺のこと嫌いになったならなったでいいから…｣
｢馬鹿じゃないの？｣
泣いていた亜美が、涙をふいて言った。
