「亜美…」





亜美は体をビクッとさせた。


「亜美、俺…」


「まだあたしに言いたいことあるの?もういいよ…。聞きたくない」



「違うんだ。さっき言ったこと撤回させて?」


亜美は振り向いた。



「何?」
潤んだ瞳で聞いてくる。


「友達やめるなんて嘘。やめたくない」



亜美はえっと表情を明るくさせた。



「で、でも…あたし愛美を傷つけたんだよ?」


「それはお前が悪い。でも、お前をおいつめたのは俺だ。」


「健は悪くない…」


「亜美、今更だけど俺の気持ち聞いてくれる?」



亜美は静かに頷いた。