俺、馬鹿だな。 ただその場の感情に流されて、大事な友達を失うところだった。 「愛美…俺ちょっと行ってくるから先戻ってて!」 俺はまた全速力。 今日何回走ってんだ?俺。 俺は階段を一気に駆け上がった。 バンッ 屋上の扉が勢いよくひらく。 フェンスの前には、派手な頭をした女の子がうずくまっている。