「・・・・。海の事聞いてないの?」

あたしは短いため息をついた。

「あぁ、聞いた。聞いた」

カラが欠伸をしながら、ベッドに腰を下ろす。

「勝手に座んな」

「お、落ち着いて。ミズキっ」

このままだと第二回戦目が始まりそうだったので急いで止めに入った。

「で?行ってくれるの?行かないの?」

「誰が行くんだ?」

「ヒサとルイとユウコとシュウ」

「アサとアキは誘わなかったのかぁ?」

カラが枕をボスボス殴りながら聞いてくる。

「・・・・。」

「存在忘れてたろ」

ミズキが散らかったものを片付けながら、バッサリ言い切る。