「血ダラダラで、石が赤だか青だか分かんないわよ…」



『そっか、ありがとうな。』



「…そんな痛い?」



『痛い、痛い。って…かずは!!』



とカズは叫んだ。


なぜって?



「本当…痛い」



私も同じ事をしたから。



何かの儀式のようで、してみたくなった。



ただ、それだけだけど…



少し、強くなれた気がした。



何よりも、カズと同じ物をつけられる事が嬉しかった。



『帰って消毒だな』




と苦笑いするカズ…



「ハッピーバースデイ」



と言うと、また口元を隠して



『ありがとう』



と呟いた。