『ピアスだ…綺麗な色だな』



と口元に手を当てているカズ。



「いらないなら、私がつけるから、返してくれていいよ!!」



『誰もいらないなんて言ってないだろ?でも、知ってる?ピアスの穴って奇数がいいんだって』



「知らないわよ、なら一個あければいいじゃない。」



『一個は一葉がつけてくれよな?』



「え…」



と言った瞬間、目の前でカズはピアスを耳に刺した。




『いってー』



「当たり前じゃない!!バカ!!」



『バカはないだろ?似合う?』