素直にありがとうも言えず、強い口調でカズを怒鳴りつけた。



本当は、独りはイヤだった。



行き場のない悩みを抱えて過ごす夜を、独りで耐えるのは怖かった。



でも、それ以前にこんな下らない事に、カズを巻き込むわけにはいかない。


私が過ごす苦しい夜。



カズが側にいればどんなに安心出来るか知れない。


でも、ダメ。



そんな苦しいをカズにも背負わせる事は、一番私が避けたかった事だから。


だから…分かって。